WORKS
HOUSE – IT
稲城 / 東京
Architecture
House
生活に余白をつくる
この住宅では、生活空間の中に余白をつくる事を考えている。現代社会では、決められたスケジュールで動き、定型化されたライフスタイルを熟し、街の人の目を気にしながら、何か不自由の中に生活が営まれているように感じる事がある。この意識は、住宅街の佇まいや、家の中の設えや間取りにさえ入り混み、生活とはこういうものと言う固定概念がその不自由さをつくっている。一方で、人の生活は人それぞれであり、家族により多様であるはずだ。また、家は、もう少しルーズで歪んだ生活をおおらかに受けとめる器であって欲しいとも感じている。
今回の住宅では、決められた生活様式からオーバーフローした「歪み」の様なものを、緩やかに受け止める余白のような空間を設けている。ファサードに開けた大きな開口部では、近隣とのコミュニケーションを誘発するインターフェイスとして設けられ、街と家との曖昧な境界をつくりだしている。その開口は、自然と近所の子供達が集まり、遊びや会話を誘発している。
開口と連続する玄関は、土間を広くつくり、外部と内部の生活空間との間にある様々な行為を受け止める余白のある場所として計画している。また、2階には、天井の高いリビング空間をつくり、大きなテラスを連続させた。テラスは、外の空気を感じる寛ぎの場であり、プライベートな遊び場ともなっている。
これら余白の空間は、家での多様なアクティビティを受け止めると同時に、生活を拡張するような場所となっている。この住宅の中につくられた様々な空間に、ルーズにはみ出しながら、おおらかな生活が繰り広げられる事を期待している。
今回の住宅では、決められた生活様式からオーバーフローした「歪み」の様なものを、緩やかに受け止める余白のような空間を設けている。ファサードに開けた大きな開口部では、近隣とのコミュニケーションを誘発するインターフェイスとして設けられ、街と家との曖昧な境界をつくりだしている。その開口は、自然と近所の子供達が集まり、遊びや会話を誘発している。
開口と連続する玄関は、土間を広くつくり、外部と内部の生活空間との間にある様々な行為を受け止める余白のある場所として計画している。また、2階には、天井の高いリビング空間をつくり、大きなテラスを連続させた。テラスは、外の空気を感じる寛ぎの場であり、プライベートな遊び場ともなっている。
これら余白の空間は、家での多様なアクティビティを受け止めると同時に、生活を拡張するような場所となっている。この住宅の中につくられた様々な空間に、ルーズにはみ出しながら、おおらかな生活が繰り広げられる事を期待している。
DATA
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竣工2020.03
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敷地面積143㎡
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所在地東京都稲城市
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建築面積71.4㎡
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用途住宅
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延床面積133.12㎡
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構造木造
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撮影鳥村 鋼一