WORKS
HOUSE – HM
千葉
Architecture
House
探求する場所
この建物は、閑静な住宅街に計画された「探求の場」である。
料理を生業とする施主は、料理を探求し、もてなすための空間を求めていた。そこで、外界から距離を取り、内に拓かれた空間として、中心の自然に向かうすり鉢状の木質屋根を計画した。内部には、創作のキッチン、寛ぎのラウンジ、招くエントランスを設けている。
この作品の最大の特徴は、すり鉢状にかけられた木質屋根である。中庭の形状がそのままオフセットしながら、広がっていくような梁の構造は、建物四隅の柱から吊られた片持ちの谷梁となっており、中庭の端部に柱のない構造形式となっている。そのため、中庭と内部空間が、ぐるりと繋がる連続的な空間が実現している。また、長手に架けられた60×300mmの小梁は、小さな空間にいながら、どの空間にいても伸びやかな印象を作り出す。従来、隠蔽される構造材や野地板の合板が、丁寧に断面寸法、ピッチやリズムをコントロールする事で、空間の印象を左右する空間表現に変換する事が可能となっている。
料理を生業とする施主は、料理を探求し、もてなすための空間を求めていた。そこで、外界から距離を取り、内に拓かれた空間として、中心の自然に向かうすり鉢状の木質屋根を計画した。内部には、創作のキッチン、寛ぎのラウンジ、招くエントランスを設けている。
この作品の最大の特徴は、すり鉢状にかけられた木質屋根である。中庭の形状がそのままオフセットしながら、広がっていくような梁の構造は、建物四隅の柱から吊られた片持ちの谷梁となっており、中庭の端部に柱のない構造形式となっている。そのため、中庭と内部空間が、ぐるりと繋がる連続的な空間が実現している。また、長手に架けられた60×300mmの小梁は、小さな空間にいながら、どの空間にいても伸びやかな印象を作り出す。従来、隠蔽される構造材や野地板の合板が、丁寧に断面寸法、ピッチやリズムをコントロールする事で、空間の印象を左右する空間表現に変換する事が可能となっている。
DATA
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竣工2021.02
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敷地面積187.84㎡
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所在地千葉県千葉市
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建築面積81.32㎡
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用途住宅
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延床面積66.83㎡
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構造木造
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写真鳥村 鋼一