WORKS
OFFICE – nakamuragraph
渋谷 / 東京
Interior
Office
空間を整える
このプロジェクトは、グラフィックデザイン事務所のリノベーションである。既存の事務所の状態を拝見すると、白のマテリアルや家具で統一された空間は、打合せに訪れるクライアントや、仕事をするスタッフにも適度に快適な空間であることが見受けられた。しかし、時間をかけてみていくと、小さな綻びのような違和感がいくつか見えてきた。
長く使われていく中で生まれた収納と物の量のバランス。
ゲストとスタッフエリアの上下足範囲の違和感。
空間と家具の寸法のズレ等である。
そこで『整える』という考えで新しい空間がつくれないかと考えた。長い時間の中で綻びがうまれた空間を整えていく作業である。ものと収納のバランスは、現れるものと隠れるものの行き場を整理した。マテリアルは、背景となる白の塗装と、機能的に利用されるヒノキ合板の家具とに明確に仕分けしている。また、短時間利用するゲストは下足利用で打合せ、長時間利用するスタッフは上足利用の執務空間を主に使える構成とし快適性を整えている。デコボコとズレが生じていた空間と家具は、寸法を調整し違和感のない状態に整えた。積み上げできた時間を肯定しつつ、最低限の操作により、新たな空間の快適な状態をつくれたのではないかと考えている。
長く使われていく中で生まれた収納と物の量のバランス。
ゲストとスタッフエリアの上下足範囲の違和感。
空間と家具の寸法のズレ等である。
そこで『整える』という考えで新しい空間がつくれないかと考えた。長い時間の中で綻びがうまれた空間を整えていく作業である。ものと収納のバランスは、現れるものと隠れるものの行き場を整理した。マテリアルは、背景となる白の塗装と、機能的に利用されるヒノキ合板の家具とに明確に仕分けしている。また、短時間利用するゲストは下足利用で打合せ、長時間利用するスタッフは上足利用の執務空間を主に使える構成とし快適性を整えている。デコボコとズレが生じていた空間と家具は、寸法を調整し違和感のない状態に整えた。積み上げできた時間を肯定しつつ、最低限の操作により、新たな空間の快適な状態をつくれたのではないかと考えている。
DATA
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竣工2019.11
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延床面積145㎡
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所在地東京都渋谷区
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用途オフィス
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構造RC造
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写真鳥村 鋼一