Tatsuro Sasaki Architects

傾斜地の宅地開発によりつくられた旗竿形状の敷地で、若い夫婦とこれから生まれてくる子供達と暮らすための住宅である。
設計時に敷地はすでに4面を建物に囲われており1階がすでにある種の内部のような特殊な条件であり、住宅に囲われたこの建物にいかに自然光を取り入れるかが課題であった。
そこで、各所に設けた窓やトップライトに対になるような反射面を意識的に配置した。壁や床、ガラス面、あるいは外部の植栽に自然光が差込み、反射面を介して柔らかな光を住空間に落とすことで生活に快適な光の確保を試みている。
また、ロフトは、建物の中央に配置し、床面がレフ版のように反射面となり、反射した光を住空間に柔らかくおとしている。
また、メインの居住空間を2階に設定し、キャンティレバーで最大限の床面を確保している。さらに最大限天井高さを確保し、できるだけ高さ方向に抜ける空間を取ることで、4方を囲まれた圧迫感を軽減するよう配慮した。内部空間に差し込む光が、この住宅に季節や時の移ろいを感じさせてくれると期待している。